血管の老化を防ぐために気をつけることは?知らないと怖い、血管って大事です!

シミやシワなどの目に見える老化よりも、もっと注目しなければならない老化があります。それは血管の老化です。血管の老化や動脈硬化は全身をむしばみます。日本人のかかる病気の4分の1は血管の病気が関係しているといわれていて、脳卒中や心臓病、認知症などさまざまな病気を招きます。中高年の突然死も血管の老化が原因であることが多いですよね。血管は全身のすみずみまで行き渡っており、血管を血液が通ることで体中に栄養分を送り届けます。いわば血管は体のライフラインであり、人間の健康の源ともいえるものです。血管を若々しく保つことで、体の中から健康になれるでしょう。

血管、血液の役割

血管は全身のすみずみまで張り巡らされています。その血管で血液が体内を循環します。全身のすべての細胞に酸素や栄養分を運び、不要な成分を持ち去ります。血管は動脈、静脈、毛細血管に分けられます。これらをすべて繋いだ長さは9万kmにもなります。

動脈とは、外膜、中膜、内膜の3層から構成されています。心臓から押し出された血液を体中に送り、主に酸素や栄養分を運びます

静脈とは、動脈と同じく3層で構成されています。全身に送られた血液を心臓に戻します。主に二酸化炭素や老廃物を運びます。

毛細血管とは、動脈と静脈との間を連絡する最も細い血管で、細いものは赤血球がやっと通れるぐらいの細さです。一般に枝分れして毛細血管網を作ります。その壁は単層の内皮細胞と基底膜からなります。毛細血管は酸素と二酸化炭素、栄養素と老廃物などを交換します。

もしこの血液・血管にトラブルが発生すると、さまざまな病気の原因になります。人が健康でいるためには、エネルギーのもとになる酸素や栄養分を、体の末端組織まで送り届ける必要があります。その重要な役割を果たすのが、血液・血管なのです。

血球と血漿(けっしょう)とは

全身の血液の量は体重の約12分の1です。成分は血球と液状の血漿に分けられ、容積は約40%が血球で残りの60%が血漿です。血球とは赤血球、白血球、血小板などのことです。

赤血球とは、全身の組織に酸素を運び、二酸化炭素を持ち去ります。

白血球とは、体内に侵入するウイルスや細菌を撃退します。

血小板とは、血を固めて出血を止めます。

血漿とは血液の液体成分。血液から血球を取り除いた残りです。約90%が水分で、残りの大半はタンパク質や栄養分です。血圧の保持や急激な温度変化の抑制、老廃物の運搬、血液を凝固させるなどの重要な働きをします。

血管の異変が招く主な病気

血管の老化が引き起こすものは動脈硬化です。動脈硬化が原因で、動脈に異常が起き、酸素や栄養分が細胞に届かなくなって死滅や異変が起こります。これが心臓や脳の血管で異変が起きてしまい、血管が詰まった破れたりすると命に係わる問題になります。日本人の死因の4分の1は心臓病や脳卒中などで、その原因は血管の異変が関係しています。

  • 脳梗塞→脳の動脈が詰まることで、その先に血液が行きわたらず細胞が死んでしまう。
  • 脳内出血→高血圧などが原因で、脳内の細い血管に高い圧力がかかることで破れてしまう。
  • くも膜下出血→脳動脈瘤と言われる血管のふくらみがある日突然破裂することによって起こり、脳表面の膜と脳の空間に血液が流れ込み脳を圧迫する。
  • 認知症→脳の血管が詰まったり破れたりして、脳細胞が死んでしまうことで起きることが多いといわれている。
  • 狭心症→心臓の冠動脈が狭くなり、血流の流れが悪くなる。
  • 心筋梗塞→心臓の動脈が詰まり、血流が止まることで心筋が破壊される。
  • 腎不全→腎臓の毛細血管が詰まり、腎機能が低下。老廃物を十分に排泄できなくなる。
  • 閉塞性動脈硬化症→足の動脈硬化が原因で、血流が悪くなり、足のしびれや痛み、冷えを招く。

動脈硬化とは

動脈は、心臓から送り出される血液を全身に運ぶ血管で、酸素や栄養素を運ぶ重要な役割を持っています。血液を送り出すために弾力性、柔軟性を持ち、収縮、拡張をしなやかに繰り返せることが必要です。動脈硬化とは、加齢による老化や様々な危険因子によって厚く硬くなってしまうことをいいます。動脈の血管が硬くなって弾力性が失われ、内腔にプラークがついたり血栓が生じたりして血管が詰まりやすくなり、これが原因で血管が詰まったり破れやすくなるのです。危険因子としては、高血圧・喫煙・コレステロール・高血圧・肥満・運動不足などが挙げられます。

粥状動脈硬化
大動脈や脳動脈、冠動脈などの太い動脈に起こる動脈硬化です。動脈の内膜にコレステロールが蓄積し粥状物質がたまってアテローム(粥状硬化巣)ができ、動脈の内腔を狭め血栓の原因をつくります。
中膜硬化
大動脈や足や首の動脈に起こります。動脈の中膜に石灰質がたまって骨化し、中膜が壊れやすくなります。血管壁が破れることもあります。
細動脈硬化
脳や腎臓の中の細い動脈が硬化して血流が滞る動脈硬化です。主な原因は高血圧症です。

動脈硬化の自覚症状

脳では、めまい、頭痛、耳鳴りが起こる、しゃべりにくい、手足がしびれる、力が入らないなど。

心臓では、階段の昇リ降りで動悸がする、急いだり、重い荷物を持って歩くと息苦しくなる、疲れやすいなど

足では、足が冷える、歩いていると、太ももの裏側やふくらはぎに痛みを感じる、足をひきずる、平常時でも痛む、軽い刺激でも傷になり、化膿して治りにくいなど

動脈硬化は初期症状がほとんどなく、静かに進行していきます。このような症状が見られるようになったら、かなり動脈硬化が進んでいる状態です。初期症状がほとんどないまま進行して、臓器がかなりのダメージを負ってしまいます。

動脈硬化の原因

加齢とともに動脈硬化は進行してしまいます。またメタボリックシンドロームも原因の一つです。メタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積と高血圧、高血糖(糖尿病)、脂質異常が二つ以上重なっている状態です。そして肥満や運動不足、喫煙、過度の肉体的・精神的ストレスなどの生活習慣病の危険因子は病気予備軍になります。

脳卒中の原因の1位は高血圧症

高血圧とは血圧が正常値よりも高い状態が続くことで、血管に常に負担がかかってしまうことで血管の内壁を傷つけ、柔軟性がなくなって固くなり、動脈硬化を起こしやすくなります。自覚症状がほとんどなく、突然命にかかわる深刻な病気を招いてしまうことがあります。

全身の血管や神経を痛める高血糖(糖尿病)

血液に含まれる糖(ブドウ糖)は、生命に欠かせないエネルギー源ですが、余った糖が血液中に停滞し、体のあちこちでトラブルを引き起こします。

全身に及ぶ糖尿病の合併症

病原体にに対する抵抗力低下→歯周病、口内炎、湿疹、皮膚炎、肺炎、肺結核、胆のう炎、腎盂腎炎、膀胱炎など

神経障害→下痢、便秘、尿失禁、性欲減退、むくみ、筋力低下、手足の知覚障害、壊疽など

高血糖→糖尿病、認知症、白内障など

血管障害→糖尿病網膜症、脳血管症、高血圧、動脈硬化症、狭心症、心筋梗塞、糖尿病腎症、腎不全、尿毒症、間欠性跛行など

粥状動脈硬化の原因、脂質異常症

脂質異常症とは、血液中にふくまれるLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪などの脂質が増えたり、HDL(善玉)コレステロールが異常に少ない状態のことをいいます。このように血液中に余分な脂質が多くなると、血管壁にコレステロールなどの脂肪が蓄積され粥状動脈硬化を起こしやすくなります。心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなります。

若々しい血管は日々の生活から

以上のような血管におこるさまざまな問題に注意し、血管の若さを保つためには、血管と血液の両方の質を良くすることが重要になります。できるだけ早期から生活習慣の改善などを行うことで、予防効果は大きく上がります。元気で若々しい血管は、健康な暮らしの強い味方なのです。

食生活では食塩、脂質、エネルギーにはバランスが大切です。食塩を控える、脂肪を減らす、エネルギーの摂りすぎを防ぐ、そして1日3食の規則的な食事が健康生活の基本です。睡眠不足は動脈硬化を促進し、肥満、高血圧、糖尿病などの発症・悪化の原因になります。できるだけ毎日同じ時刻に起床し、日光を浴びましょう。

運動は動脈硬化の予防だけではなく、心肺機能の健康や代謝の健康、骨や心の健康効果があります。日常生活の中で体を動かす習慣をつけましょう。ストレスも大敵です。リラックスできる時間を生活にとりこみ、頭をやわらかく、つらい時は誰かに話をしてみましょう。そしてメタボ健診などの特定健診や人間ドックを受診したときに脂質数値を確認しましょう。禁煙は必須です。お酒はほどほどに。

サプリメントの役割

サプリメントに頼らず、お茶や魚、酢、納豆、タマネギなど、血液に良いとされる食材があります。EPAは、サバやイワシなどの青魚に多く含まれ、DHAは、青魚の他にマグロなど油の多い魚に多く含まれています。魚を食べる回数を増やすことや和食を基本とし、毎日バランス良く栄養を摂取する事が大事になりますが、それが困難な場合にはサプリメントをうまく利用することも方法の一つです。DHAとEPA含有のサプリメントは、血液サラサラや中性脂肪が気になる方にとして期待される成分ですが、治療薬ではありません。EPA製剤の大規模臨床試験では、心疾患の発症率を下げる傾向が出ましたが、他の治療法と比べて有意の差は認められていません。生活習慣病予防には油脂の総摂取量を控えると同時に、マーガリンのようなオメガ6系を減らすことが大切です。また今TVでもよく取り上げられているオメガ3を摂取するならば、油性のものではなく水溶性の高いオメガ3をお勧めします。

 

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南極オキアミからとれるオキアミ油には、一般的にオメガ3として広まっているサケやイワシの魚油とは異なったリン脂質型のオメガ…

 

まとめ

いかがでしたか?普段みなさんが目にしているDHA・EPAサプリメントといえば圧倒的にフィッシュオイルが多いと思います。CM等でも大手メーカーがフィッシュオイルを取り上げていますよね。でも今注目されているDHA・EPAサプリメントのひとつに「クリルオイル」というものがあります。関連記事で比較していますので、DHA・EPAサプリメントをお探しの方はぜひ一度読んでみてください!

●フィッシュオイルとクリルオイルの比較参考記事はこちら●

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参考資料

・n-3系多価不飽和脂肪酸結合脂質の構造と機能
(一般財団法人 食品分析開発センター SUNATEC 発行 北海道大学院水産科学研究院 準教授 細川雅史 著)

・南極オキアミについての学術論文
(AkerBioMarine社サイトより)

 


【監修者】合田 学

サプリメント管理士。約20年間の食品業界経験を活かし、正しい食生活やサプリメントを活用した健康維持のための生活習慣を提案する活動を行っている。

 

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