神経には大きく分けて2つあります。全身に指令を送る神経系統の中心的なはたらきをする①中枢神経と、細かいネットワークのはたらきをする②末梢神経です。
中枢神経は、脳と脊髄(せきずい)から成る、腰まで伸びた神経の束です。
中枢神経はとても重要なので、頭蓋骨と脊柱(せきちゅう)という頑丈な骨で守られています。
末梢神経は、その中枢神経から全身に網目のように張り巡らされている神経です。
末梢神経には、体性神経(たいせいしんけい)と自律神経のふたつがあります
体性神経には、手足を動かす運動神経と、「痛い」「熱い」などの感覚を伝える知覚神経があります。
自律神経は体の機能をコントロールしている神経で、交感神経と副交感神経があります。
このように、ひとくくりに神経といってもそれぞれ役割があるんですね。
今回はその中で「自律神経」に注目してみたいと思います。
自律神経の働き
自律神経は、内臓器官の調整をして働きをサポートし、血液の流れや分泌腺をコントロールしています。
心臓を動かして血液を全身へ送ったり、胃腸が消化吸収の働きをしたり、呼吸をしたり、体温調節をしたりするなど、これらすべての働きは自律神経によってコントロールされています。
自律神経は自分の意志でコントロールすることができません。
睡眠中も呼吸を続けたり、体温を維持したり、寝ている時も24時間365日フル稼働で働き続けています。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、この2つの神経がバランスを保つことにより健康を維持しています。
活動する昼間に活発になるのが「交感神経」で、リラックスしている夜間に活発なのが「副交感神経」です。
活動しているときに働く交感神経は、緊張した状態のときに優位に活動する神経です。仕事をしているときは、交感神経が活発になります。
休んでいるときに働く副交感神経は、リラックスしている状態の時に優位になります。
現代人の大半はバランス崩壊している?
現代人の大半は交感神経が緊張状態にあり、自律神経のバランスを崩しているケースが多く見受けられます。
つまり交感神経にバランスが傾いているケースが増えているということです。
原因は、今の生活は、交感神経を刺激しやすい環境になったからということでしょうか。
仕事のストレス、夜遅くのパソコンやスマホ、眠らない街、情報過多など現代社会ならではの心身の緊張状態が続いていますよね。
疲れているのに寝つきが悪い、朝起きても疲れが取れていないなどの原因にも
自律神経は、体内時計に連動していて睡眠に深く関わっています。
帰宅後にリラックスした状態にスイッチが切り替わらず、いざ寝ようとしても心身の緊張状態が続いていると熟睡できません。
良い睡眠には、夜間に副交感神経の活動が優位になることが大切
良い睡眠をとるには、副交感神経が優位になることが重要です。
寝つきが良くなり熟睡できれば、心身ともにしっかりと休息を取る事ができます。
副交感神経の働きによって血管は拡張され、体内の細胞にきちんと栄養を運び吸収と老廃物の排出をすみやかに進行してくれます。
また、睡眠中にホルモン分泌増加などの働きを促し、細胞の新陳代謝や免疫力の向上につながります。
これらの働きにより疲労回復がしっかりと行われるのです。
交感神経から副交感神経への切り替えが重要
副交感神経を優位に活動させるには、交感神経が日中にしっかりと活動することが重要です。
自律神経を整える習慣
□規則正しい生活習慣にする
□生活にメリハリをつける
・日中は活動的に
・夜はリラックス
□体内時計を整える
・毎朝、一定の時刻に起きる
・起きたら太陽の光を浴びる
□有効な習慣
・適温で入浴
・ストレッチや腹式呼吸
・寝つきが悪い時は寝床を離れリラックスを行う
(寝つきが悪いことを過度に気にしない)
□体内時計のずれが大きくならないように、休日も一定の時刻に起きて昼寝を活用
□睡眠薬がわりの寝酒をしない
自分の意志でコントロールできないからこそ、普段の生活習慣が大切ですよ!
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